日常や感想。
時々小ネタ。
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藍一祭り続行中(笑)。
以前同じく小ネタで書いた女の子一護さんと藍染さんの話の…続き?
というか原作沿いの(勿論激しく間違ってる事は承知しておりますが!)あの場面…。
意味不明なので見なかったことに出来る方推奨(おいおい)
以前同じく小ネタで書いた女の子一護さんと藍染さんの話の…続き?
というか原作沿いの(勿論激しく間違ってる事は承知しておりますが!)あの場面…。
意味不明なので見なかったことに出来る方推奨(おいおい)
見下ろせば、眼下に咲き乱れるは赤き華の如き君の姿。
「藍染隊長。あの子、止め刺したほうが良かったんと違います?」
「…ああ、」
やはり君は綺麗だね。
目が、翳む。
どくどくといやに激しく躍動する血流が、刻一刻と己の生命を体の外へと追いやってゆくのを感じる。
指先の感覚が酷く覚束無くて力の入らない手で無理やり拳を作ってみたが、自分のものではないかのようにまるで言う事を聞かず、僅かに動いた小指の先がぴしゃりと赤い水を一護の頬に跳ねさせた。
ルキアは、大丈夫なのだろうか。
あの男の妙な術でもって体から崩玉を取り出され、その体に影響はないのだろうか。白哉が庇ったところまではきちんとこの眼で見えていたのだけれど。
―あの男、そうあの男だ。
名を藍染と言っただろうか。
まるで歯が立たず、後ほんの一瞬体を引くのが遅かったら間違いなく死んでいた。今だってこのまま放っておけば確実に死ぬだろう。
体を貫かれる瞬間合わさった男の瞳には容赦など欠片もなく、けれど。
けれど自分は、その一瞬の時を男の瞳に奪われてはいなかっただろうか。あの冷酷な瞳に殺意以外のものが入り混じるのを、見てしまったのではなかったか。
刹那、体の動きまで止められてしまうほどに。
あれ、は、
―どく、と一際大きく鼓動が跳ねる。
何。
どく、どく、どく。いっそ不気味なほどに一定のリズムを響かせる自らの心臓に突き動かされるかのように、一護は再び手に力を入れた。
カタカタと震える指は、先程と同じように一護の裂かれた腹から広がる赤い水をその頬へと躍らせる。
その色に、その臭いに、そのぬるりとした感触に。
―何かが、呼び覚まされる。
―いやだ、何、こわい、赤い、助けて、こわい、誰か―だれ?
ぎしぎしと軋む首を僅かにずらして見上げれば、翳む目に映るのは先程まで一護が見ていた黒い眼鏡に緩やかに垂らされた濃茶の髪の男ではなく、柔らかそうな髪は前髪ごと後ろへと流されて茶色の瞳が隠される事なく晒されて。
天から自分を見下ろす、男の姿。
その、血を混ぜたような瞳の色に。何か、が、
―黒い着物、赤い水溜り、転がる首、水の跳ねる音、赤い、赤い、あか―
赤い頬の、貴方。
「そ……に、ぃ…、」
―――あぁ―――
その瞬間、酷く優しく、けれど確かに―
一護の心が、割れた。
ふ、と知らず笑みがこぼれる。
「藍染隊長?」
旅禍の話を聞いたときから、恐らくはそうだろうとは思っていた。
けれど昔の面影はまるでなくただその眩いばかりの稀有な橙と真っ直ぐに自分を射抜く琥珀の瞳があの子供であることを証明している。
記憶すらないのだろう、藍染の姿を見ても顔色一つ変わる事はなかった。
例えそうであろうとも、自らの正義を振り翳し自分に刃を向けるのなら殺してしまおうと思っていたのだけれど。
「…いや」
他の誰も気付く事もないほどそれは一瞬の。
ふわりと香るその霊圧。
その、魂。
「今殺す必要はないよ。それに――『彼女』は」
きっと、私のところへ戻ってくるよ。
『反膜』によってゆっくりと天へと昇っていく最中、今一度振り返り見たその子供の顔は、
「さようなら。旅禍の『少年』」
笑っている、様に見えた。
―――あぁ、
愛しい貴方。
ずっと待っていたのです。
もう一度貴方に逢える日を。
この、
仄赤い闇の水底で。
娘一護さん覚醒編。(えぇー)捏造万歳。
前回の話を書いた頃からこの辺も決まっていたのに大分間が空いてしまったので若干忘れてる部分があるようなないような…。
一気に話が飛び過ぎ…!でなんですがまぁそれはおいといて(こらー!)
一護が女の子である事の表現が全くといっていいほど入ってないのが何ともはや。でも一応一護さんは少年姿で来てます。(それを話の中で言うべきなのでは)
ていうか要するにこの話は一護さん二重人格話と言うありがちな微妙展開でお送りいたします…。(恥)
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