日常や感想。
時々小ネタ。
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まともな更新が止まっておりますので、小ネタでちょいと息抜きな感じ。
しかもこれから梅雨来て夏になろうかと言うのに真冬の話!
…えへへ。(笑って誤魔化してみる)
だって日番谷さんのお誕生日遠いんだもの!!
と言うわけで、日一なのですよー。
しかもこれから梅雨来て夏になろうかと言うのに真冬の話!
…えへへ。(笑って誤魔化してみる)
だって日番谷さんのお誕生日遠いんだもの!!
と言うわけで、日一なのですよー。
「うー、さっぶ!」
「どこか入ろうか?」
「この先に店あったよなぁ」
水色も啓吾も、それぞれマフラーで頬まで覆って身を縮めている。
12月も半ばを過ぎて、いよいよ冬も本番といったところだ。
三人してどこか暖かい場所を探して、忙しなく足を動かす。動いてでもいないと寒くていらんないからだ。
何故か俺一人だけマフラーとか持ってなくて、余計に寒いから自然に足も速くなる。
「一護はやい!待ってーっ!」
「待ってられっか!いーから早く来い!!寒い!!!」
「一護ってそんな寒がりだったっけ?」
何食わぬ顔でもたつく啓吾を追い越して、水色が不思議そうに俺を見た。
俺はそれには答えないで、ただ只管前に向かって歩く。
寒い寒い。全然寒い。
だって、あいつがいないんだ。
尸魂界との関わりがなくなって、もう二年近く経っただろうか。
藍染の起こした事件が一段落して、何とかかんとか平和になって。
けれどもその後も問題は山積みだったらしく、その辺の詳しい事は俺は聞いてはいないがとにかく尸魂界はもの凄く大変らしい。
正式な死神ではない俺に出来る事は戦う事だけだったから、そうなったらもう俺に出来る事はなくなって、瀞霊廷も俺なんかに構っている暇はなくなった。
俺は時々虚退治なんかしながらも現世での生活に専念して、今は大学受験で忙しい。
これはつまり今までの普通(とは言い切れないが)の生活に戻れたと言う事で、それは喜ぶべき事なんだろう。
でも、俺には一つだけこの事態を歓迎できない理由があった。
…冬獅郎に、逢えなくなった、こと。
彼は隊長で、瀞霊廷が大変ってことは護廷十三隊も忙しいってことで。
当然隊長格である彼がおいそれと現世に降りて来たりなんか出来ないわけで、そのような事実を本人に聞かされてからもうずっと逢っていない。
どんなに逢いたくても、それは叶わない事なのだ。
最後に口付けたのはもう二年も前のこと。
寒いなぁ。
子供体温だと揶揄った存外高い彼の体温は、どんなにか俺を温まらせただろう。
空を見上げても、どんよりと重い冬の空がそこにあるだけで、溜息も白くなって目に見えてしまうから何だか嫌になって下を向いた。
けれど、そんな俺の剥き出しの耳に、ひやりと冷たい感触。
驚いて上を向けば、ひらひらと舞い降りる六花。
「あ、」
まさか。
「どうしたの一護?…あぁ、」
もしかして、なんて。
「雪だね」
思った俺は、相当な馬鹿だと思った。
「そーいや今日辺り降るかもって天気予報で言ってたっけなー」
「どうりで寒いわけだね。早くお店行こうよ。…一護?」
「わり…俺やっぱ帰るわ。じゃあな」
「一護ーっ!?おーいっ」
「…行っちゃった。大丈夫かな」
「何が?」
「…去年ぐらいからかな。一護、ちょっとおかしいから」
「んー…ほら、一応俺ら受験生だし!」
「…浅野さんて、気楽でいいですね?」
「笑顔で言うなよーぅ!」
馬鹿みたいだ馬鹿みたいだ馬鹿みたいだ。
雪の降る中只管走って、正直な話ここがどこだかそろそろ分からなくなってきた。
いてもたってもいられなくなって、思わず走り出してみたけどそんな事で胸ん中のもやもやは消えてなんかくれなかった。
雪なんか、降るからだ。
雪なんか降るから、一瞬あいつが来たのかも、なんてありえないことを考えてしまった。と言うより望んでしまった。
ずっと平気だって思っていたのに、思い出さないようにしていたのに。
どうやらとんだ思い違いをしていたようだ。
やっぱり、全然、寒い。
走り疲れて息が上がって、苦しくなって思わずその場にしゃがみ込む。
腕に顔を押し付けて、何とか息を整えようとしてみたが胸の動悸が収まらなくて荒いままの息がどんどん白く立ち昇っていく。
そうしているとまるで泣いてるみたいで、益々嫌な気分になった。
そのまま動かずにいれば少しずつ俺の肩に頭に雪は積もっていって、徐々に重くなっていくそれは弥が上にも存在を主張する。
雪なんて、嫌いだよ。
余計な事ばかり思い出させて。
あいつの名前、あいつの髪、あいつの刀、あいつの霊圧。
あいつの、体温。
ああ、
愛しさが、募る。
end...?
あれれれれ、日番谷さんが出てこないうちに終わってしまった…。
いえこれほんとはこの後がまだあったんですけどここまでが長すぎた…!
と言うか眠くなって無理やり終わらせてしまいました。
(…保存して後で続きを書けばよかったのでは)
一人称だと書きやすい。でも文面が何か滅茶苦茶なのは眠いからです。(ほんとかよ)
たしか、フェスDVDかなんかで日番谷さんが出てくる時にぴらぴら氷が降ってきたのを見て考えた話…だったような。(おぼろげ!)
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