日常や感想。
時々小ネタ。
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小ネタ…というか没ネタ??
初めちょっと流血…というかグロ入ります。だいじょぶな方だけどぞ。
苦情はなしの方向で…(滝汗)。
(※ちなみに子供だけど一護さん女の子です。何だそれ)
初めちょっと流血…というかグロ入ります。だいじょぶな方だけどぞ。
苦情はなしの方向で…(滝汗)。
(※ちなみに子供だけど一護さん女の子です。何だそれ)
ばしゃり、と血が噴き出した。
一度動かなくなった体が再びがくがくと揺れ動き、やがてどしゃ、と音を立てて自らの血溜まり中に倒れ伏す。その傍らには、先程までその体の一部であった頭部が無造作に転がっていた。そして同じ様な骸がもう一体。
辺り一面血の海と化したその場所に座り込んだまま、橙色の髪をした少女は微動だにせずただ一点を見つめていた。
その髪も、頬も、ところどころ服が破れ露わになった白い肌も、先刻降りかかった鮮血で濡れている。それでも、構わずに少女はただ目の前に立つ男から眼を離さなかった。
おかしな子だ。
藍染は血に濡れた口元を歪めて微笑った。
先程まで乱暴を働いていた死神たちを屠った藍染を見つめるその眼には、恐怖や怯えは一切含まれてはいない。
いくら狼藉から救われたとはいえ、彼らと自分との区別など幼い少女にとってそうありはしないだろうに。服装こそ、藍染は死覇装ではなくハイネックにジーンズという現世風の格好ではあったが。寧ろ、何の躊躇いもなく二人の首を落とした自分にこそ身の危険を感じはしないのか。
(…しかし、これと一緒にして欲しくはないがね。愚かしい)
ちらりと横たわるそれに視線を移す。
確かに、死神を見ることが出来、あまつさえ触れる事が出来る人間などそういない。おまけにこの霊圧。虚をも呼び寄せてしまうほどの、明らかに常軌を逸した強大なそれ。
本来ならば上に報告でもして様子を見るのが正しい判断であろう。それを、あろうことか面白半分に乱暴を働くなど。実にくだらない。
別に善意から少女を助けたわけではなかった。ただ、ふらりと戯れに降りた現世で偶々見かけた死神が、笑いながら人間の少女を追い詰めるその様がひどく醜く汚らわしかった。だから殺した。自分と同じ死神を。
どうせ、いずれは皆殺すのだから。
額にかかる髪を血に濡れた手でかき流しもう一度くつりと笑うと、改めて少女を見る。
鮮やかな橙の髪。見開かれた琥珀色の大きな瞳。それらを彩る、鮮血。
なんて美しい。
眼が、離せなかった。
今ここにいる二人だけにしか見えない血溜まりの中、ただ見つめあう。
「君の、名前は?」
藍染が視線を外さずに問うと、やはり視線を外さないまま少女は答えた。
「黒崎、一護」
「一護…か」
「お兄ちゃんは…誰?」
「私は、惣右介、だよ」
「そうすけ、お兄ちゃん?」
「好きに呼ぶといい」
「惣右兄」
音を確かめるように口の端に乗せて、静かに一護は笑った。
彼らが愚かで良かった。この面白い存在を、尸魂界に捕られずに済む。
身を屈め、一護の露わになった太腿につ、と指先を宛がう。藍染が何事かを呟くと、そこには三日月のような形をした赤い跡が残った。
これで、大分霊圧が抑えられるだろう。暫くは上にも気づかれはしないはずだ。それは結界のようなものだった。
身を屈めた体勢で先程よりも近くなったその距離で、二人はまた見つめあう。
やがて噎せ返るような血臭の中、血に濡れたその頬に。
吸い寄せられるように手を伸ばしたのは、
どちらから、だったのか。
いっそ連載にしようかと思っていた藍一話。実は最初は単純に、一護に「そうにぃ」って呼ばせたかっただけで考えた話でした。暗いうえに女体化だしすれっぽくなりそうだしであまりにむちゃくちゃ設定だったので没にしたんですが何となく書きたくなってこんなところで発動。
ちなみに藍染さんは眼鏡無しのオールバックでお願いします。中に眼鏡なしの表記がはいらんかった…(泣)。
何気に一護さん成長後の話があと少しあるのでまた書きたくなったらここで書こうかなと。なんか痛いうえに初め気分悪くて(汗)読んでくれた方がいましたらすみません…orz
一度動かなくなった体が再びがくがくと揺れ動き、やがてどしゃ、と音を立てて自らの血溜まり中に倒れ伏す。その傍らには、先程までその体の一部であった頭部が無造作に転がっていた。そして同じ様な骸がもう一体。
辺り一面血の海と化したその場所に座り込んだまま、橙色の髪をした少女は微動だにせずただ一点を見つめていた。
その髪も、頬も、ところどころ服が破れ露わになった白い肌も、先刻降りかかった鮮血で濡れている。それでも、構わずに少女はただ目の前に立つ男から眼を離さなかった。
おかしな子だ。
藍染は血に濡れた口元を歪めて微笑った。
先程まで乱暴を働いていた死神たちを屠った藍染を見つめるその眼には、恐怖や怯えは一切含まれてはいない。
いくら狼藉から救われたとはいえ、彼らと自分との区別など幼い少女にとってそうありはしないだろうに。服装こそ、藍染は死覇装ではなくハイネックにジーンズという現世風の格好ではあったが。寧ろ、何の躊躇いもなく二人の首を落とした自分にこそ身の危険を感じはしないのか。
(…しかし、これと一緒にして欲しくはないがね。愚かしい)
ちらりと横たわるそれに視線を移す。
確かに、死神を見ることが出来、あまつさえ触れる事が出来る人間などそういない。おまけにこの霊圧。虚をも呼び寄せてしまうほどの、明らかに常軌を逸した強大なそれ。
本来ならば上に報告でもして様子を見るのが正しい判断であろう。それを、あろうことか面白半分に乱暴を働くなど。実にくだらない。
別に善意から少女を助けたわけではなかった。ただ、ふらりと戯れに降りた現世で偶々見かけた死神が、笑いながら人間の少女を追い詰めるその様がひどく醜く汚らわしかった。だから殺した。自分と同じ死神を。
どうせ、いずれは皆殺すのだから。
額にかかる髪を血に濡れた手でかき流しもう一度くつりと笑うと、改めて少女を見る。
鮮やかな橙の髪。見開かれた琥珀色の大きな瞳。それらを彩る、鮮血。
なんて美しい。
眼が、離せなかった。
今ここにいる二人だけにしか見えない血溜まりの中、ただ見つめあう。
「君の、名前は?」
藍染が視線を外さずに問うと、やはり視線を外さないまま少女は答えた。
「黒崎、一護」
「一護…か」
「お兄ちゃんは…誰?」
「私は、惣右介、だよ」
「そうすけ、お兄ちゃん?」
「好きに呼ぶといい」
「惣右兄」
音を確かめるように口の端に乗せて、静かに一護は笑った。
彼らが愚かで良かった。この面白い存在を、尸魂界に捕られずに済む。
身を屈め、一護の露わになった太腿につ、と指先を宛がう。藍染が何事かを呟くと、そこには三日月のような形をした赤い跡が残った。
これで、大分霊圧が抑えられるだろう。暫くは上にも気づかれはしないはずだ。それは結界のようなものだった。
身を屈めた体勢で先程よりも近くなったその距離で、二人はまた見つめあう。
やがて噎せ返るような血臭の中、血に濡れたその頬に。
吸い寄せられるように手を伸ばしたのは、
どちらから、だったのか。
いっそ連載にしようかと思っていた藍一話。実は最初は単純に、一護に「そうにぃ」って呼ばせたかっただけで考えた話でした。暗いうえに女体化だしすれっぽくなりそうだしであまりにむちゃくちゃ設定だったので没にしたんですが何となく書きたくなってこんなところで発動。
ちなみに藍染さんは眼鏡無しのオールバックでお願いします。中に眼鏡なしの表記がはいらんかった…(泣)。
何気に一護さん成長後の話があと少しあるのでまた書きたくなったらここで書こうかなと。なんか痛いうえに初め気分悪くて(汗)読んでくれた方がいましたらすみません…orz
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