日常や感想。
時々小ネタ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ちょっと小ネタ…?ウル一のような総受け(になるかも)のような。
学園モノ。でもまだウルと一護しか出てこないです。
ウル一同盟発足記念にー!!(今更…)
学園モノ。でもまだウルと一護しか出てこないです。
ウル一同盟発足記念にー!!(今更…)
走って走って、息が上がって、心臓がバクバク言っててすっげぇ苦しい。
でもあと少しだ。あと少しでこの世界の果てのような上り坂が終わって、その先には、ほら。
今日も白い、その顔。
薔薇色カタストロフ
「っセーフッッ!!」
「…、だな。おはよう一護」
まさに滑り込むような勢いで白く塗られた鉄の門を通過した俺に、少し高めの落ち着いた男の声が掛けられた。それに続いて、白く聳え立つ校舎からはチャイムの音が響く。
それを耳にしながら息も絶え絶えな俺は僅かに残った気力と体力で振り返り、笑顔(になっているかどうか怪しいところだが)でその男に挨拶を返した。
「おー、おはよ、ウルキオラっ」
「毎日毎日、ぎりぎりすぎだ。もう少し早く来れるだろう?以前は俺が来る時間より前には登校していた筈だが」
「…だって、…」
この時間じゃねぇとウルキオラに会えねぇじゃん。
なんていう俺の馬鹿みたいに可愛らしい台詞(我ながら寒いと思う)は、ウルキオラの手によって閉じられた鉄扉の立てる重い音に掻き消されたようだ。もっとも、そんな妨げが無くとも聞こえないくらいの声量だったので、聞こえなくて当然なのだが。
だが、ウルキオラはそんな俺の様子を目に留めていたらしく、どうした?と目線で問いかけてくる。
その、碧色の瞳に見つめられると、吸い込まれそうな美しさにどきどきする。肌は健康を疑いたくなるほど白く、混じりけの無い黒い綺麗な髪は少し長めで、それは思いのほか柔らかな感触がするものだ。触れると冷たくてさらさらしてとても気持ちがいい。もっとも、それを直に感じられたのは小学生までだったが。
家が近いウルキオラとは、小さい頃は歳など関係なく遊べたし思いのままにその髪の感触を味わう事が出来たが、高校生にもなるとたった一つの歳の差で酷く生活にすれ違いが生じてしまう。家を出る時間も帰る時間も違えば、一日に一度逢えるか逢えないかになってしまう。
俺にはそれが耐えられない。だから、つい。
つい、風紀委員であるウルキオラが遅刻の取り締まりに来る時間に合わせて家を出てしまうのだ。その間約5分。バス通なので、信号についてなかったりすると結構厳しい。
けれど、背に腹は変えられない、というヤツだ。
「一護?…明日からはもう少し余裕を持って家を出ろ。わざわざ朝からそんなに疲れることもないだろう」
「…朝番で見たいコーナーがあるんだよ。占いのヤツ。それ見てからじゃないと家出れねぇの!」
「…占いの結果が良くても遅刻してたら意味が無いと思うが…」
ごもっとも!
いやいやいや、本当は別にテレビなんてどうでもいいのだが(しかし占いは実際見ている)。
でも流石に、ウルキオラに一目逢いたいからでっす!なんて言うわけにはいかないので多少無茶でもそれで通すことにしている。
だって出来るなら、この幼馴染を基盤とした友人関係を失くしたくは無いのだ。例えどんなに、好きでも。
ウルキオラは優しい。弟みたいな位置にいる俺には。
けれど、それが崩れてしまったら?俺が、崩してしまったら。
どうなっちまうのかな。
俺より少しだけ高い位置にある端正な顔を見上げると、彼は仕方がないと言いたげな顔で息を吐き目を閉じた。
「ほら、本当に遅れるぞ。教室へ行け」
俺の好きな白く整った指でぽん、と肩を叩く。
たったそれだけのことで、さっき走って来た時みたいにバクバクいう俺の心臓。
それくらい、大好きな人。
明日も俺は元気にあの坂を走るのです。
何か文章的に滅茶苦茶な…orz (走り書き上等!!…)
書き直したい…でも続きが書きたい(お前)(すみません…っ)
PR
この記事にコメントする