日常や感想。
時々小ネタ。
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先日書いたウル一(もどき)の続き…?グリさんご登場。
ああこれ恥ずかしい何かこう、いろいろ駄目な感じがしてめっさ恥ずかしい。
で も 書 く 。(お前)
ああこれ恥ずかしい何かこう、いろいろ駄目な感じがしてめっさ恥ずかしい。
で も 書 く 。(お前)
まだ少し校門にいるらしいウルキオラを、ちらと気にしながらも校舎に向かって歩く。本当は一緒に行きたいが、二年生のウルキオラと一年生の俺では棟が違うので、俺はもう行かないと間に合わない。くそう。
未練がましく最後にもう一回とその姿を振り返ろうとしたその時。
「よっ」
軽い調子で聞こえてきた声に続いて、ガシャンと重い音が響く。
見れば、門を片手で押さえ軽々と飛び越えるグリムジョーの姿。
水浅葱の髪がひらりと舞って、校内に着地したグリムジョーは俺と眼が合うとにっと意地悪そうに笑った。
「よう一護。遅刻かよ?」
「おはよグリムジョー。いや遅刻じゃねぇから。遅刻はあんただから」
「あァ?何でだよ。遅刻じゃねぇお前と一緒にいるんだから俺も遅刻じゃねぇよ」
んな無茶苦茶な。
不満そうな顔をしているであろう俺にずんずんと近寄ってきたグリムジョーは、笑いながら俺の頭をぐしゃぐしゃとかき回してくる。止めてくれ頼むから。
「相変わらずバカみてぇに明るいなお前の頭は」
「馬鹿は余計だ!てかグリムジョーに言われたくねぇし。そっちこそ相変わらず人相悪いよな」
「言いやがったなこのヤロウ」
軽口を叩けば益々グリムジョーは笑って、ああやっぱりその笑顔は凶悪だ。
例えるならカモを見つけたカツアゲのような(我ながら酷い表現だとは思うが)顔で、さらに俺の橙の髪をぐちゃぐちゃにする。
グリムジョーの髪だってとても鮮やかな色をしていて、整った顔に良く似合っているのだ。ガタイも良くて背も高いから、とても見映えがイイ。でもちょっと不良っぽい。
黙っていればいい男なのに、でもその目つきの悪さと態度の悪さで生徒からは敬遠されている。でも女子にはモテる。
実は彼とも、小学生の頃からの友人(?)だ。ウルキオラと同級生で、そこは俺の羨むところであるのだがどうにも二人は仲がいいんだか悪いんだか、子供の頃から俺の前では喧嘩ばかりしている。二人の時もああなんだろうか。
俺にも何かと突っかかってきたりからかってきたりはするが…まぁ、悪いやつではない。
なんてことを考えていたらいつの間にか後ろから羽交い絞めにされていたらしく、グリムジョーの太い腕が首に巻きついて苦しい。それに暑苦しい。
「離せよっ!てかマジで遅れるだろー!!」
「いいじゃねぇか。なんだったらこれからどっか遊びに」
「いいわけあるか」
暴れたら余計に暑くなって、耳元で聞こえるグリムジョーの声がとても憎たらしく思えてくる。一発殴り飛ばしてやろうかと物騒な事を考えた次の瞬間。
すぱーん!と、小気味いい音が頭上から聞こえてきた。
「いい加減一護を離せこの遅刻魔め。貴様のようなヤツがいるから俺の仕事が増えるんだろうが」
「いっ…てぇーな畜生!ウルキオラてめぇ!!」
「五月蝿いぞグリムジョー。いいからさっさと手帳を出せ」
どうやらバインダーのようなもので思いっきり後頭部を叩かれたらしいグリムジョー(痛そう)が腕を離したので、その隙にさっと距離を取って振り返るとウルキオラがグリムジョーの手帳を取り上げている。
遅刻すると、生徒手帳に印を付けられ月にどれだけ遅刻したか一目瞭然というわけだ。俺も今の時間に出るようになってから二回だけ遅刻をした。
遅刻の印がつくのは屈辱的なのだが、しかしてそれをつけたのはウルキオラなわけで、それを考えるとちょっとだけ嬉しいとか思ってしまうのは内緒の話だ。ウルキオラにはきっと怒られるだろう。言わないけども。
そういえば、グリムジョーがきちんと手帳を持ち歩いている事が俺としては不思議でならないんだよな。どうでもいいけど。
いまだに何やら言い争っている二人を見て、俺は溜息をついた。何だか除け者にされているようだ。
昔からこうだから今更といえば今更なのだが。
「二人ってやっぱ仲良いよなぁ」
「はぁぁ!?」
ぽそりと零した俺の呟きに耳聡く反応したグリムジョーが、思いっきり、それはもう思いっきり嫌そうな顔をした。
ウルキオラも僅かに眉を顰めている。普段あまり表情が面に出ない彼だから、それだけ嫌だという事なのだろう。
「ふっざけんなよ!こんなヤツと仲良い訳ねぇだろ!!きもちわりぃ!!」
「えーだって昔っからさ、よくそうやって二人で内緒話とかしてんじゃん俺抜きで。グリムジョーってばいつもそうやって突っかかるくせに、俺とウルキオラとかが話してると割り込んで来るし」
「…そりゃお前がっ、」
「あ、分かった」
「あ?」
「グリムジョーってツンデレなんだ」
グーで殴られました。すっげ痛い!
殴られた頭を抱えていると、何か言いたそうな顔で舌打ちをしたグリムジョーはそのまま二年生の棟へと行ってしまった。そんなに怒る事ないのに。ほんの冗談じゃねえか。(でも本当の事だと思う)
ウルキオラを見るとやはり何か言いたそうな、でもとても疲れたような顔をしていて、ひとつ深く溜息を吐いた。
俺そんなに変なこと言いましたかねぇ。
ただの朝の一こまみたいな感じになりましたがウル一グリ一風味…。
本当は小学生ウルグリ一の未来的な感じにしようと思ってたんですが、アレだと学年一緒だし、それにほら、アレは日番谷先生出しちゃったからさ…笑
とりあえずウルグリとかグリウルではないのであしからず…!(お前)
グリさんツンデレ疑惑。
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